頼むから信じて下さい。

前々回の日記で登場した「恋愛したいマリさん」。

自分の恋愛だけでなく、他人の恋愛にも興味津々の人だ。
私も恋話はキライではない。

でも、私と社長の間に恋愛感情がある、と
邪推するのは本当に、心の底からやめてもらいたい。

マリさんいわく、

男と女がずっと一緒にいたら
恋愛感情が芽生えるもの。

らしい。＜なんちゅう理論だ。

9年間も一緒に苦労を共にしたんだから、
それなりに「好き」という感情はあるでしょう？
と、言うのだ。

この私が？
雨の日になると休むハメハメハ一族の末裔を？

ありえねー！！地球が砕け散ってもありえねー！！

思わず乱暴な言葉になってしまうくらいあり得ない。

「あなたの方になくても、社長はあるかもよ？」

いや、それも100％いや、1000％ないですから。

「何でわかるのよ？」

だって、好意を持たれてるかそうでないかって、
雰囲気でわかりますって。
もちろん、部下としては気に入ってもらえてると思う。
頼りにされてる雰囲気はガンガンに伝わってくる。
でも、恋愛対象として見られてないのは火を見るより明らかだ。

「えー、でも気持ちを隠してるのかも。」

しつこいな。アンタも。＜心の声です。実際に言ってません。

ふと、思う。
もしかして、社長の彼女がやきもちを
焼いてるのではなかろうかと。

男女がマンションの密室で何時間も一緒にいる。
彼女にしてみたら、「もしかしたら」と不安に
なってしまうのかもしれない。
それで、彼女の友達であるマリさんが、
探りを入れてきているのではないだろうか。

もし、そうなら、本当に心配する必要はない。
実際は社長は事務所にいないことが多いし、
いても、自室にこもってるか、リビングに出てきても、
パソコンでゲームをしてるだけで、会話もほとんど無い。

ていうか、そもそも、社長は面食いだから、
私は論外なんですよ。

と、あらゆる方面から説得するのだが、
マリさんは自分の考えを譲らない。

マリさんが入社してから3ヵ月半。
まだ信じてもらえないのだが、どうしたら良いだろう。