プチ変態

2005年5月31日
私はにおいに敏感だ。
視覚、聴覚が人より劣ってる分、嗅覚が発達したのではないか
と思うくらい鼻がきく。

キツイ香水のニオイは苦手だけれど、ほんのり香る花のような
香りは思わずクンクンとかいでしまう。
どこのメーカーなんですか?と聞きたい気持ちをおさえて、
それでも鼻は香りを求めてしまう。

今日、私の前を歩いていた今風のオネエちゃんから、
とてもいい匂いが漂っていた。
彼女は私よりも遅いペースで歩いていて、いつもなら
せっかちな私はさっさと追い抜くのだけれど、
あまりにもいい香りを放出しているので、自分のペースを
彼女に合わせて、2メートルくらい後ろを歩くことにして、
香りを楽しむことにした。
花のような、せっけんのような、ふんわり甘い優しい香り。
香水なのか、整髪料なのか、一体何だろう?
風にのって、かすかにしかにおわないので、香水では
ないのかもしれない。

・・・しかし、はっきり言って怪しい。
変態とまでは言わないと思うが、その一歩手前かもしれない。

彼女は携帯のメールを打ち込むことに集中していて、
2メートル背後で私が鼻をうごめかせていることには
まったく気づいていない。
しめしめ。と思う自分がイヤだ。
一歩手前どころかやっぱり変態そのものかもしれない。

と、携帯メールを打ち終わった彼女が横をむいた。
そこは大きなマンションの入り口で、総ガラス張りになって
いて、彼女と、彼女の背後にひそむ私の姿が写っていた。

別にそれだけのことなんだけど、なんとなく、
姿を見られたことで、このまま背後にひそむわけにいかないなー
と思って、いきなりペースをあげて彼女を追い抜いた。

それにしてもいい香りだったなぁ。
やっぱり恥をしのんで、「どこのメーカーですか?」
って聞けばよかった。

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