断水
2004年7月30日明け方トイレに起きた夫が「水が出ない」と言う。
一時的に断水でもしてるのだろうか。
そのうち出るんじゃないの?とかなり楽観的に答えて、また眠ってしまった。
そのうち外で両隣の人が話している声が聞こえてきた。
「断水なんて話、聞いてませんよねぇ」
時計を見ると6時に近かった。
断水はこの棟だけなんだろうか?それとも全棟?
起床の時間までに水が出るといいんだけど・・・もし出なかったらどうしよう?うちには汲み置きの水なんてない。あるのは冷蔵庫のペットボトルに半分くらいの飲料水だけだ。
あれこれ考えてると、玄関のチャイムがなった。
インタフォンに出ると、業者の人が「給水管がナントカカントカで断水しています。復旧には時間がかかります」と言った。
「時間がかかりますって、どれくらいですか?」
と聞いたけど、伝わらなかったらしく「ご迷惑おかけします」といって、業者は隣家へ行ってしまった。
そこでも同じ事を繰り返し説明している。
復旧に時間がかかるって、こりゃエライことなんじゃ?混乱する頭を無理やり覚醒させて、水無しで出勤準備ができるか考えてみた。
朝食はいつも2人とも食べないから料理は大丈夫だ。
顔を洗う水はないから、ペットボトルの水を少し使って、タオルで顔を拭くしかない。
歯磨きもそこからコップ1杯だけ使って磨く。
髪の毛は・・・鏡を見ると運良く寝癖がほとんどないので、結んでしまうことにした。
スタイリング剤を使うと手を洗う水が必要になるから、ちょちょっと水をつけただけでなんとかごまかす。
化粧水や乳液を使った後は、ウェットティッシュでふいてしまえばいい。
身支度は私も夫もペットボトルの水でなんとか間に合った。
間に合わないのはトイレである・・・。
お風呂に残り湯でもあれば流せるのだけど、今は夏で、シャワーしか浴びないから湯船に水は1滴もない。
・・・どうする?
っていうか、流せないものは流せないのだ。
会社まで我慢しようと思ったけど、そういう時に限って、こらえきれない腹痛に襲われる。
うわー。ここにブツを残したまま会社に行くのはイヤだなー。
でも、この腹痛は3分と持たない。
てなわけで、用を足し、その上にティッシュをかぶせて、効果があるかどうかはさておき、ドメストをガンガン振り掛けて、泣く泣く出勤した。
ところで、この断水、いつ直るのだろうか。
もし夕方までも直らなかったら夕食は?トイレは?お風呂は?
不安を抱えながら、退社時間と同時に会社を飛び出し、家路を急ぐ。
家に入ってまずトイレのレバーを押す。
「しゃわー♪」
心地よい音とともに澄んだ水がほとばしった。
あぁ。命の水。
穢れたものを流してくれる清き水。
これからはポリタンクを買って、そこに汲み置きの水を用意しようと心に誓った。
一時的に断水でもしてるのだろうか。
そのうち出るんじゃないの?とかなり楽観的に答えて、また眠ってしまった。
そのうち外で両隣の人が話している声が聞こえてきた。
「断水なんて話、聞いてませんよねぇ」
時計を見ると6時に近かった。
断水はこの棟だけなんだろうか?それとも全棟?
起床の時間までに水が出るといいんだけど・・・もし出なかったらどうしよう?うちには汲み置きの水なんてない。あるのは冷蔵庫のペットボトルに半分くらいの飲料水だけだ。
あれこれ考えてると、玄関のチャイムがなった。
インタフォンに出ると、業者の人が「給水管がナントカカントカで断水しています。復旧には時間がかかります」と言った。
「時間がかかりますって、どれくらいですか?」
と聞いたけど、伝わらなかったらしく「ご迷惑おかけします」といって、業者は隣家へ行ってしまった。
そこでも同じ事を繰り返し説明している。
復旧に時間がかかるって、こりゃエライことなんじゃ?混乱する頭を無理やり覚醒させて、水無しで出勤準備ができるか考えてみた。
朝食はいつも2人とも食べないから料理は大丈夫だ。
顔を洗う水はないから、ペットボトルの水を少し使って、タオルで顔を拭くしかない。
歯磨きもそこからコップ1杯だけ使って磨く。
髪の毛は・・・鏡を見ると運良く寝癖がほとんどないので、結んでしまうことにした。
スタイリング剤を使うと手を洗う水が必要になるから、ちょちょっと水をつけただけでなんとかごまかす。
化粧水や乳液を使った後は、ウェットティッシュでふいてしまえばいい。
身支度は私も夫もペットボトルの水でなんとか間に合った。
間に合わないのはトイレである・・・。
お風呂に残り湯でもあれば流せるのだけど、今は夏で、シャワーしか浴びないから湯船に水は1滴もない。
・・・どうする?
っていうか、流せないものは流せないのだ。
会社まで我慢しようと思ったけど、そういう時に限って、こらえきれない腹痛に襲われる。
うわー。ここにブツを残したまま会社に行くのはイヤだなー。
でも、この腹痛は3分と持たない。
てなわけで、用を足し、その上にティッシュをかぶせて、効果があるかどうかはさておき、ドメストをガンガン振り掛けて、泣く泣く出勤した。
ところで、この断水、いつ直るのだろうか。
もし夕方までも直らなかったら夕食は?トイレは?お風呂は?
不安を抱えながら、退社時間と同時に会社を飛び出し、家路を急ぐ。
家に入ってまずトイレのレバーを押す。
「しゃわー♪」
心地よい音とともに澄んだ水がほとばしった。
あぁ。命の水。
穢れたものを流してくれる清き水。
これからはポリタンクを買って、そこに汲み置きの水を用意しようと心に誓った。
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